PageSpeed Insights(以下、PSI)はGoogleが提供する無料のパフォーマンス測定ツールです。スコアが高ければ高いほど、Webサイトの表示速度が速く、ユーザー体験やSEO評価にもプラスに働きます。
この記事では、PSIのスコアを改善するための具体的な施策を初心者向けにわかりやすく紹介します。
1. 画像の最適化(圧縮+WebP)
画像はWebサイトの読み込み速度に大きな影響を与えます。以下を実践しましょう:
- 無駄に大きな画像を使わない
- WebP形式に変換(軽量かつ高画質)
- 画像圧縮ツールやプラグインを活用
おすすめプラグイン:
- EWWW Image Optimizer
- ShortPixel
- Smush
2. 遅延読み込み(Lazy Load)の導入
ファーストビューに表示されない画像や動画を後から読み込む仕組みです。これにより、初期の読み込み速度が向上します。
導入方法:
- WordPressの場合、多くのキャッシュ系プラグインに標準搭載
- もしくは “Lazy Load by WP Rocket” を利用
3. キャッシュの活用
サーバー側の処理を省略し、静的ファイルとして表示することで表示速度が向上します。
おすすめプラグイン:
- WP Rocket
- LiteSpeed Cache(LiteSpeedサーバー利用時)
- W3 Total Cache
4. 不要なCSS・JavaScriptの削除または軽量化
PSIで”使用していないCSSの削除”や”JavaScriptの最小化”などの警告が出ている場合は以下を試しましょう:
対策方法:
- Autoptimize などのプラグインで圧縮・結合
- 使っていないプラグインやテーマの削除
5. サーバー応答時間の短縮(TTFB改善)
サーバーの処理速度が遅いと、TTFB(Time to First Byte)が悪化します。
改善方法:
- 高速なサーバーへの乗り換え(例:ConoHa WING、Kinsta)
- 不要なプラグインを削除し、負荷を減らす
6. 外部スクリプトの最適化
Google Fonts、YouTube埋め込み、SNSウィジェットなど、外部から読み込まれるスクリプトは表示速度に影響します。
改善のポイント:
- 使用するフォントを最小限に
- iframeのLazy Load化
- 必要のない外部スクリプトは除去
7. Core Web Vitalsに基づいた改善
Googleは表示速度だけでなく、”ユーザー体験”も重視しています。Core Web Vitalsに注目しましょう。
- LCP(Largest Contentful Paint):主要コンテンツの表示速度
- FID(First Input Delay):最初の操作までの遅延
- CLS(Cumulative Layout Shift):レイアウトのズレ
対策例:
- ヒーロー画像のLazy Load無効化
- フォント読み込みの遅延防止
- 明示的な高さ指定でレイアウトズレを防止
まとめ
PageSpeed Insightsのスコア改善は一度にすべてを完璧にする必要はありません。まずは効果が出やすい画像最適化・キャッシュ・Lazy Loadなどから取り組みましょう。
スコアが上がることでSEO評価やユーザー体験が向上し、結果的にサイト全体のパフォーマンスも改善します。
定期的にPSIでチェックを行い、少しずつ改善していくことが大切です!