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scrollbar-gutter: stable; を使うと右に余白ができてしまうのを解消する方法

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scrollbar-gutter: stable; を使用することで、スクロールバーが表示・非表示されてもレイアウトが動かないようにする効果があります。ただし、このプロパティが右側に余白を作る場合があります。

今回は、scrollbar-gutter: stable; を使用しながら右側の余白を作らない方法を解説します。

問題の原因

scrollbar-gutter: stable; はスクロールバーのスペースを常に確保する仕様のため、スクロールバーが表示されないときでもその分の余白が作られます。

レイアウトの要素がその余白に引っ張られることで、右側に意図しないスペースが発生します。

解決方法

方法 1: overflow: hidden を適切に使う

スクロールバーが不要な状態で余白が気になる場合、親要素に overflow: hidden; を指定し、スクロールバーを一時的に非表示にする方法があります。

html, body {
  scrollbar-gutter: stable;
  overflow: hidden; /* スクロールバーを非表示に */
}

.main-content {
  overflow: auto; /* 必要なエリアだけスクロール可能に */
}

特定のスクロールが必要な要素にのみスクロールを許可するように書きましょう

方法 2: scrollbar-gutter をコンテナ単位で指定

グローバルに適用せず、特定の要素にだけ scrollbar-gutter: stable; を指定することで、他のレイアウトへの影響を減らします。

.scrollable-container {
  scrollbar-gutter: stable;
  overflow: auto;
}

必要な要素にのみ適用し、ページ全体には適用しないようにしましょう

方法 3: スクロールバーの見た目をカスタマイズする

余白が目立つ場合、カスタムスクロールバーを設定して問題を軽減する方法があります。

html {
  scrollbar-gutter: stable;
  scrollbar-width: thin; /* 細いスクロールバーを設定 */
}

::-webkit-scrollbar {
  width: 8px; /* スクロールバーの幅を調整 */
}

スクロールバーの幅を小さくして、レイアウトの余白が気にならないようにしましょう

方法 4: scrollbar-gutter を条件に応じて切り替える

JavaScriptを使用して、特定の条件下でのみ scrollbar-gutter: stable; を適用する方法もあります。
JavaScriptで動的に余白の発生を制御できます

const container = document.querySelector('.scrollable-container');

// スクロールバーが必要な場合のみ適用
if (container.scrollHeight > container.clientHeight) {
  container.style.scrollbarGutter = 'stable';
} else {
  container.style.scrollbarGutter = 'auto';
}

方法 5: margin-right を調整して余白を補正する

余白が発生する分を意図的にマイナスのマージンで補正します。
スクロールバーの幅は環境やブラウザによって異なるため、幅を確認する必要があります。

html {
  scrollbar-gutter: stable;
}

body {
  margin-right: -17px; /* スクロールバーの幅分を補正 */
}

結論

scrollbar-gutter: stable; を使用しながら余白を作らない最適な方法は、色々な方法があります。
作りたいコンテンツ、レイアウトに合わせて使い分けましょう!

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