HTML

HTMLのstrongタグとbタグの違いとは?意味と使い分けを徹底解説

この記事は約3分で読めます。

Web制作の現場では、文字を太字にするためにHTMLの<strong>タグや<b>タグが使われますが、この2つには明確な違いがあります。
見た目が似ているため混同しがちですが、使い分けを正しく理解することは、アクセシビリティやSEO対策にも大きな影響を与えます

この記事では、<strong><b>の意味・使い方の違いをわかりやすく解説し、実際の使用例も交えて紹介します。


<strong>タグの意味と使い方

意味

<strong>は、「重要な強調」を意味するセマンティックタグです。このタグで囲まれたテキストは、単なる装飾ではなく、「内容的に重要であること」を示します。

特徴

  • 意味:文脈的に重要な語句
  • 表示:デフォルトで太字
  • 音声ブラウザでは、強調して読み上げられることがある
  • SEOにおいてキーワードの重要性を伝える効果が期待できる

使用例

<p>ご注文内容に間違いがある場合は、<strong>すぐにご連絡ください。</strong></p>

この場合、「すぐにご連絡ください」が重要なアクションであることを示しており、意味的な強調になります。


<b>タグの意味と使い方

意味

<b>は、視覚的な強調を行うためのタグです。テキストを太字にするだけで、特に「意味的な重要性」は持ちません。

特徴

  • 意味:装飾的な太字
  • 表示:デフォルトで太字
  • スクリーンリーダーは特に強調せず読み上げる
  • SEOには基本的に影響しない

使用例

<p>重要語句は<b>太字</b>で記載されています。</p>

単に太字として強調したい場合に使用。意味的な重要性があるわけではありません。


<strong>と<b>の違いを表で比較

特徴<strong><b>
目的意味的な強調(重要性)視覚的な強調(装飾)
表示太字太字
スクリーンリーダー対応強調して読み上げる場合がある通常の読み上げ
SEO効果多少ありほぼなし
使用例警告文、重要なアクションの提示見出し内の単語装飾など

どちらを使うべき?用途別のおすすめ

<strong>を使うべき場合

  • アクセシビリティやSEOを意識する場合
  • 「意味的に重要」な語句やフレーズを強調する必要があるとき
  • ボタンや注意喚起などで行動を促すとき

<b>を使うべき場合

  • デザイン的な装飾のみが目的のとき
  • 意味を強調する意図がない単なるビジュアル上の強調

まとめ

HTMLの<strong><b>はどちらも太字になりますが、その目的と意味には大きな違いがあります。見た目だけで選ぶのではなく、「なぜ強調したいのか?」を考えて使い分けることが大切です。

適切にタグを使い分けることで、SEO対策としての効果や、スクリーンリーダー利用者にとってのアクセシビリティ向上にもつながります。Web制作者としてのスキルアップのためにも、正しい使い方を習得しておきましょう。

タイトルとURLをコピーしました